2010年11月23日火曜日

法然院

さて銀閣寺を出て普通であれば哲学の道へ下るのであろうが、すぐを左へ折れると法然院がある。
入り口付近はどれくらい登らされるのかと思う程の坂で始まるが、有る意味この寺の建立の意図にそのまま乗ったような、見える角を曲がれば即伽藍に出会える。
法然と言えば誰でも知る浄土宗の元祖法然房源空上人。この寺は後鳥羽上皇の熊野臨幸の留守中に、院の女房松虫・鈴虫が安楽・住蓮を慕って出家し上皇の逆鱗に触れ、法然上人は讃岐国へ流罪、安楽・住蓮は死罪となった。後の江戸時代初期になって知恩院第三十八世萬無和尚は、法然上人ゆかりの地に念佛道場を建立することを発願し、現在の伽藍の基礎が築かれた。

白砂壇(びゃくさだん)
「水を表わす砂壇の間を通ることは、心身を清めて浄域に入ることを意味している。 」

と言う意味らしいが、折しもこの紅葉の時期砂壇にはもみじの絵が描かれていた。

0 件のコメント: