2009年12月29日火曜日

仙丈ヶ岳


ここのところ恵まれなかった天気に、昨日からこの年末休みの天気を期待し、目が開くとともに東の空を眺めたが、あいにくすっきりとアルプスの稜線が見えない。平日の仕事へ行かなければならない時には朝焼けからオレンジ色に染まる稜線が見られるのに。もっとも寒さに弱く、目覚めの悪い私には一番苦手な状況なのだが。家の中から東の空を眺め、ガスった空気がすっきりとするのをまちながら様子見をしていると、10時頃から一気に青空がはっきりと色を出してきた。あわてて機材を積んで西側の山麓を走る道へ駆け上がってみた。
仙丈ヶ岳、どうだろう、私的にはこの肩幅を効かせた屏風の形は男山を思わせる形状で、一度見れば忘れることは出来ない扇を広げている。この伊那谷南部からはどこからもこの山を見ることが出来る。特に中央高速を西から走ると、とたんにこの時期白く染まった山並みが目に飛び込み、中でも北に位置するこの山はその雄大さを誇っている。

塩見岳



仙丈ヶ岳から南へアルプスの稜線をたどり、ひときわ鋭角に見える、私的には烏帽子の形に見える塩見岳。どこかアルプスの雪のまちから仰ぐ山にも見えるがれっきとした伊那谷からの眺めだ。
この山も独特の形で一見してそれと認識できる。試しに500mmのレフに1.5倍のテレコンを装着して覗いてみた。実質1125mmに相当する超望遠、なんと、おそらく烏帽子岳と思われる山の北側稜線に建つ小屋が写っていた。恐るべし超1000mm、ただし、私の目のせいできりっとしたピントは来ていないのだが。

2009年12月26日土曜日

千人塚(大島山、念丈、奥念丈岳)


昨夜の天気予報通り朝は雨、午前中から降りは止まったが、雲が多くとうてい南アルプスの山並みは望めない。午後を待って日は当たれどもガスった南アルプスをあきらめ、中央の方を見ようと思い千人塚へ上ってみた。毎度不安になるが、大島山からの3山は吹雪いている様子、それでも南と異なり近づくだけガスった空気は薄れる。地質的にどうなのか分からないが、南アルプスが東から西へ隆起して堆積層を西に向け、特に大沢岳などはエベレストのイエローバンドを思わせる横筋が見えるのに対し、中央アルプス、とくにこの3山は真上に伸び上がったように切り立ている。もちろん火山ではないのでむしろ花崗岩系列が隆起したものなのかもしれない。
ため池の水面は薄氷がほぼ一面にはり、春から秋に色を提供した木々は葉を落として冬を演出している。五月の色鮮やかな情景からすれば冬色一色と言ったところだろう。寒さとグレーな色合いになおいっそう寂しさが付け加わった千人塚だった。

オートHDR


千人塚のため池の上に鳶(正確には不明、この手の鳥を見れば鷲か鷹か鳶か…どの漢字もよく似ている。)が姿を現した。たまたまsony初のHDR(ハイダイナミックレンジ。CMOSセンサーと一緒に乗せられたあれ)ってのに設定してあったので望遠で狙ってみた。おもしろい、多重露光のように二つの像が一枚に記録された。通常のダイナミックレンジでは、1シャッターで露出を調節するが、HDRは1レリースで2シャッターを切り、露出補正して一枚の画像を記録する。
当然、静態のものはずれが生じないが、動態のものはずれが生じる。たまたまだが、要は流し撮り状態で急に体制を変えたので、しかもタイミング良く、全く違う像が2枚記録された状態になった。この機能JPEGには使えるがRAWには使えない。全く予期しない画像に少々おもしろさを見つけた気がする。ただし、通常の飛んでいる程度では見事な合成を行うのでこれまでの多重露光になるのはよほどの変化がないと無理だと思うが。

2009年12月23日水曜日

クリスマスがやってきた。


まちへ買い物に出るとやたらとクリスマス商戦が行われ、ケーキ屋さんの前は渋滞を招く状況だ。
とんと縁がなくなった私は、妻と車で出かけ、代わる代わる車を停めて店内へ入っていく状況にはたとクリスマスに気がついた。
仕事をしていると、頭は年末、年始の事ばかり考えていて、その中間にあるクリスマスはどこかへ飛んでしまう。昼のニュースではフィンランドの北=ラップランドからサンタクロースがおもちゃを持って出発する映像が流されていた。何とも夢のあるニュース。ニュースだけを見ればサンタさんは本当にいる。
サンタクロースにはいろんな逸話があって、コカコーラのカラーリングから、クリスマスの10日後にサンタ五輪が開かれるなど様々な噂から事実まである。ちなみにサンタクロースのそりを引くトナカイは8頭、いずれも名前がつけられているそうだ。我が家では12月になり妻が部屋に出した小さなツリーとサンタの置物がそれなりにクリスマスを物語っているが、まだ娘が家にいる頃に妻と娘が買ってきたサンタさんの人形は、父親の私にはクリスマスよりもまだまだ息子や娘が小さかった頃を思い出させる思い出のアイテムとなっている。

2009年12月20日日曜日

ひっそりと


今年の初雪がやってきた。一昨日から降り出した雪は、昨日に続き今日も舞うように降り続き未だにやむことを知らない。初雪は積もることがない。いったんはあわてさせるが決まって融けてしまう。
家の西側にあるサザンカは、比較的我が家の陰にあるせいか開花が遅くひっそりと開花して長く咲く。
タイサンボクの陰に隠れ、自らの葉陰に隠れひっそりと綿帽子をいただきながら凜として咲いている。
この寒さの中ガラス細工となることなくしっとりと柔らかさを見せながら。
自然の作り出す色合いはなんと美しいのだろう、ほんのり赤、桃、紫を思わせる蕾の色合いから、広げた純白とは違うオフホワイトな柔らかい色は、初雪の中にあって何とも柔らかみと暖かさを感じさせる。

綿帽子


刈り込んだつげの頭に初雪が降り積もり綿帽子を見せている。
もう20数年前になるが自分の結婚式を思い出す。妻はなぜかこの綿帽子にこだわり結婚式ではぜったいにかぶると言っていた。とうていその頃の私は綿帽子など何のことだか分からずにいたが、当日の姿を見て感動したことを思い出す。
白一色の世界で、遙か彼方から降り注いだ雪片は着の身着のまま自然に任せ地表に舞い降り、さらにはたまたま落ち着いた場所の形を素直に受け入れて形を造り上げる。
昨年雪が少なかっただけに今年は白銀の世界が数多くやってきそうだ。

2009年12月6日日曜日

南駒ヶ岳


昨日の荒天は自動車のタイヤ交換、換気扇の掃除で過ごし、今日の好天に期待。案の定朝から青空に恵まれたが風が強い。
この風では陣馬形や鳥倉林道では凍え上がってしまうだろう。と言うことで、日が西に回る昼過ぎを待って竜西の上段の道路を北上し、南アルプスを展望した。
青空に雪をいただいた山脈が続く。これが飯島まで上ると、陣馬形山の陰に隠れる仙丈ヶ岳以北の山並みも見ることが出来る。
写真は中央アルプス、仙涯嶺から南駒ヶ岳を挟んで空木岳。…と思われる。
飯島の信州里の菓工房の西にそびえる中央アルプス。
南のみならず中央も雪をいただき始めた。

塩見岳


妻とドライブに出かけたときは、ここでケーキを買い、さらに栗ソフトを食べるのが楽しみだ。
妻が店内を見ている間に、西側に回っておさえたのが中央アルプス。
ソフトを買う間車で待っていると気がついたのがお店のガラスに映る南アルプスの山並み。
伊那谷の青空に南アルプスが写り込む、こちらは独特の形、個人的には烏帽子に形が似た塩見岳。
この駐車場でバックに中央アルプス、正面に南アルプスを拝む事が出来る。