2009年9月13日日曜日

下栗 ~ しらびそ高原

昨日の土砂降りと打って変わって本日は秋晴れ。
身近なところでは花の季節は終わり、次は紅葉を待つばかりだ。
天気に誘われて、下栗のそばの花が満開と聞きつけて弁当持ちで妻と出かけてみた。
下栗はほぼ3年ぶりくらい、自身の祖母も出所で幼少から、まだ自動車で行くことができない時代から徒歩で行っていた場所だ。あらためてその環境を見ると何ともすごいところだ。へんぴではなく自然環境に恵まれた良いところ。
四季を感じ、自然と一体感が得られる。…外に住む者の無い物ねだりか?ご当地では怒られることかもしれない。
そばの花は満開、ただ、残念なことにすべてが網で囲まれている。鹿害か?すべての畑が網で囲まれ道端から眺めてもすべて網だらけだ。
嘘か本当か?元々下栗部落は南アルプスの東側=静岡から尾根を超えて移り住んだ人たちの部落らしい。…個人的には納得できる。写真奥、南アルプスの向こう側は静岡県、大井川水系になる。…とすると私の体の中にも静岡の血が流れているのだが。


高原ロッジ下栗からさらに御池山を目指しそのまま しらびそ高原 へ回り込んでみた。前々より何度かチャレンジしたが、そのたびに通行止め。私の中では崩落の多い林道と思っていたのだが、道路はすこぶる整備されている。この天気、この季節、爆音を狭い谷間に響かせるバイクの集団が多い。おおよそ雑音の無いこの世界では、前後から迫るバイクの集団は音で判断でき待避することができる。
案の定、しらびそ山荘の駐車場は老若男女他県ナンバーのバイクがびっしりだ。…批判するわけではない。
道中、南アルプスの山並みが、真っ青な空に切り立つ光景が何度も見られる、よく判断できない御池山のクレーターを一望しながら緑一面の山中と、既に冷たい風中を走るのは気持ちがよい。
御池山クレーターは、言われればその稜線がクレーターの縁に見えるが、説明のまま理解できるのは確かにその部分の地層が縦に走っていることだ。
我々この谷で育った者は、中学で大沢岳に登る。…今は不明。そのときの記憶が昨日のようによみがえる、今のこの人生などとうてい想像のつくときではなかったが。
お地蔵さんの頭の上が 荒川前岳(3013)、右の平らが大聖寺平。これが南アルプス赤石岳から連なる稜線だ。右端に位置する大沢岳から稜線が二手に分かれ、一方は右に位置するぽっこりとした丸山(2373)になる。
稜線までの水平距離8.2km、ここまで迫ると手前の大沢岳の稜線の死角に赤石は隠れ見ることができない。陣馬形から見た眺めとは全く異なり、その雄大さが、山肌の荒々しさが目で見ることができ、日本列島の造山運動が、自然の力がいかに大きなものか思い知らされる。

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