2011年2月19日土曜日

浄心の滝

各地で春の訪れを告げるニュースが飛び交いだした。身近な所では鴬巣の梅の開花が新聞で照会され、いよいよ南信州にも春が間近に感じる季節になりつつある。
鴬巣の梅園はまだまだ私が高校生の頃父と二人夜釣りを行いに行った場所で、夏の夜砂岸に寝ころんで真夜中満天の星を眺め、恐ろしさにも感じる静けさの中初めてUFO(未確認飛行物体)を目撃、あれから30年経た今でもあれはUFOだと信じている。
さてさて期待の梅はまだまだ、一部に開花は見られるものの見事な梅園という雰囲気ではない。それにしても残念なのは天竜川岸は砂岸から竹藪に変わってしまい、梅の面積は少なく荒れていく一方である。端から一時的に見に出かけて残念がっても私の身勝手と感じるが、古くからTVニュースに上がる開花の場所としては少々残念な状況だ。
梅園に行く道中、道路の脇に滝を見かけた。「浄心の滝」と言うそうだ。
こちらの方向へ足を向け、おそらく今までもあったであろうこの滝は旧道沿い、旧JR飯田線橋梁の奥に有りおそらく道端に看板など無かったであろうし、昔は昔で当たり前の情景だったのだろうが、昨今の人寄せブームで大きく世に出てきたのだろう。
結構立派、過去は4段だったそうだが現在は2段。滝壷横の平地には観音様が奉られ今は「寝たきり封じの不動様」といわれているそうだ。
暖かいようきに反して滝の下にいると寒さがきわまり手がかじかんでしまう。
遠い過去から自然崇拝は人間の信仰の中心であったがここでもそれを思わせる情景、ただ石仏には明治の刻みがありさほど歴史を感じさせないが、形に残す前人々が自然にここへ集まっていた事は想像がつく。
ただ、残念なのは滝の中断に赤いスプレーで線が引かれている事だ。一挙にさめてしまう。

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