2011年2月12日土曜日

湯島聖堂

さてさて、KYさんに更新の催促をされました。
定常的に見ていただける方がいる事は大変ありがたい事で、この場を借りて感謝申し上げます。
この連休を利用して10日の午後から東京へ来ております。主なる目的は娘の軽い引っ越し。一ヶ月間息子のアパートへ同居するための準備です。その件は昨日11日に事なきを終え、毎度ながら東京へ夫婦できたときはどこか一カ所観光をする事としております。
今回はお茶の水から上野へ、まずは「湯島聖堂」です。
昨日からあいにくの雪降りで東京でも雪が降る実感と、頭の痛くなるような寒さを体験しました。
基本は徳川時代の儒学の普及所だったものですが、関東大震災でそのほとんどが消失し再建されたものの様です。しかしながら御茶ノ水の駅から歩いてくると、一件異質な雰囲気を醸し出す塀に囲まれ、意外にも静かな雰囲気を保っています。塀の向こうには東京医科歯科大学の建物が高くそびえますが、ここだけの歴史を調べても林羅山など著名な歴史的人物の名前が出てきます。筑波やお茶女の前身。当然ながら儒学と言えば、"孔子"。一見して孔子と分かる像とともに何となく中国の少林寺を思わせる広い「大成殿」=昌平坂学問所が日本古来の建築物とは異なる時間を流れさせている。
参考)http://www.seido.or.jp/

最後にあの さだまさし の 檸檬(レモン)の歌詞を。。。。この頃の彼は暗い。

あの日湯島聖堂の白い石の階段に腰かけて
君は陽溜まりの中へ盗んだ檸檬細い手でかざす
それを暫くみつめた後で
きれいねと云った後で齧る
指のすきまから蒼い空に
金糸雀色の風が舞う

喰べかけの檸檬聖橋から放る
快速電車の赤い色がそれとすれ違う
川面に波紋の拡がり数えたあと
小さな溜息混じりに振り返り
捨て去る時には こうして出来るだけ
遠くへ投げ上げるものよ

君はスクランブル交差点斜めに渡り
ながら不意に涙ぐんで
まるでこの町は青春達の姥捨山みたいだという
ねェほらそこにもここにも
かつて使い棄てられた愛が落ちてる
時の流れという名の鳩が舞い下りて
それをついばんでいる

喰べかけの夢を聖橋 から放る
各駅停車の檸檬色がそれをかみくだく
二人の波紋の拡がり数えたあと
小さな溜息混じりに振り返り
消え去る時には こうしてあっけなく
静かに堕ちてゆくものよ

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