2010年5月13日木曜日

明治村3 …森鴎外・夏目漱石住宅、菊の世酒造

いよいよ明治村3弾、これをもって今回の明治村シリーズは完結としたいが、いずれも5/3の画像。今回の明治村では5丁目まである村内の内、渋滞時間を割けて、なおかつ体力的限界も考慮して2・3丁目を残して1・4・5丁目を回った。
まず、森鴎外が1年、その10年後夏目漱石が3年間過ごした住宅。明治の文豪が二人も過ごしたのは珍しいのか?説明によると特に夏目漱石の「我が輩は猫である」はこの家で書かれたらしい。一方森鴎外は本業は陸軍の軍医であって、ヨーロッパに留学中に日本の家について、欧米から「不衛生」等と指摘されることに反駁するため「日本家屋論」をドイツの学会で発表したそうだ。しかし、家が低く、立ち机には向かない。畳は不衛生な材料である。家の構造そのものが暖房に向いていない。と言う点は認めざるを得ない。と残しているようだ。この後日本の建築も部屋の独立や、応接と言った近代的な建築に変化していった様だが、未だに畳を好む日本人は、ある意味で効率性よりは文化として受け止めた方が良いのかも知れない。
続いて菊の世酒造。森鴎外・夏目漱石住宅同様、明治村の中にあっては珍しい純和風な建物。一見伝統的純日本建築のように見えるが、もとは明治の初め碧南市に穀物蔵として造られたものを刈谷へ移して菊廣瀬酒造の仕込み蔵として利用され、さらに解体移築。見た目には分からないが半分は鉄筋造りになっているそうだ。
いずれにしても新緑の若葉に恵まれた明治村は、天気の良さに恵まれて青空と緑、建築物が調和した風景が広がっていた。次回秋の明治村を訪ねる目標を定めて今回の明治村シリーズを完としたい。

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