2010年10月10日日曜日

浜離宮

隅田川の水上バスで下る事35分、今回の下船場所浜離宮。徳川家の鷹狩りの場から埋め立てられて別邸になったらしい。まだまだ徳川安泰の6大将軍家宣の時代であるから豊かな生活が出来ていたのだろう。そこかしこに見える石積みが当時のものかどうか?分からないが、しっかりと叩き出したであろう積み面は現代の技術ではなく当時のものと思い見てきた。現代のいわゆるコンクリートジャングルを背景に純和風の日本庭園様式が点在するのはおかしなものだが、幕張海浜公園にも似た雰囲気でこれが東京の風景と言えばそれまでだ。点在する池にはおきまりの魚類

を探したのだが、考えてみれば隅田川を介して東京湾につながる水では淡水の魚がいるわけもなく、むしろ石積みにへばりついた貝類がそれを物語っている。現在の東京のほとんどが埋め立てによる土地であるから、当時は湿地帯で土木工事もさぞ困難を極めたと思われる。
園内では曼珠沙華が満開、キンモクセイも散り始めでそこかしこにカメラを構える人たちが多くいた。東京へは何度も行くものの、ここのところ妻と1カ所を目安に訪れる事として十分承知している場所でもその歴史を尋ねあらためて知る事が多い。特に水上バスの観光案内はいろんな意味で教養を高めてくれた。

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