2010年10月7日木曜日

白駒の池

昨年撮りそびれてしまった白駒の池(地図によっては「白駒池」)。紅葉の情報と天気予報を見比べてここぞと本日行ってきた。予報では晴れ曇り。ところが、麦草峠に向かって上りだし、横谷渓谷を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなりお天道さまは一瞬覗いただけですっかり曇りの様相となってしまった。考えて見れば下界の天気予報とは異なり、標高2100m智なれば山岳天気予報の範疇に入る気候条件で、単純に県東部の天気予報で考えていても外れるはずだ。個人的には平日の日中、さぞ空いた状況で気楽に写真撮りと思ったのだがとんでもない。2つの駐車場の1つは満車、私が帰るときには普通車は満車、観光バス5台となっていた。ハイヒールでいかがなものかと思うものの、池の周りを歩かない限りは無理な話ではない。それでも他県ナンバーの高級車に、高級カメラの年配者が多く、目下観光地と言ったところだ。…間違いないが。。

あいにくの天気に、青空・水・紅葉の構図はあきらめ、もっぱら水と紅葉にこだわり望遠で切り取ったが、ISOを200に固定、絞り込んで三脚。リュックを背負い首からカメラ。望遠カメラを三脚に固定して担いでの池の周遊はいささか夜になって股関節の疲労を隠せなかった。
私のプロトレッキングでは標高2050mをさしていたが調べてみると2100mと言うのが正解らしい。国土地理院の地図でも池の縁周りを2120mのコンタが回っている。立ち枯れのエビの尻尾状の立木と、紅葉。遊歩道は樹海を思わせる苔と樹林に囲まれ、柔らかな曲線の地べたにいっそうグリーンの世界の空気が漂う。色・形・配置・風・写り込み。自然には想像を超えた世界が本当に存在し、そしてそれを美しく感じる人の心が存在する。この地もまた四季を通じて追いかけたい場所だ。

0 件のコメント: