2010年3月21日日曜日

靖国の桜


さて、東京へは何度も行くのだが、未だにいったことのない靖国神社とはいったいどんなところか…もちろん戦死者の皆さんがまつられ「靖国で待つ」といった言葉は我々の年代では十分承知している言葉だ。
境内を歩きながら、同期の桜や特攻隊…戦争にまつわるいろんな言葉が頭をよぎる。傍らにある 遊就館 などは入館料に不釣り合いな十分すぎる展示で他を圧倒する。それぞれのおもいが熱い証拠、時間とともにそれらが薄れていかないことを考える必要があるだろう。遊就館に関することは別の機会に書くとして、我々の年代、まだ戦争という言葉を十分に育つ課程で聞いてきた者たちにとってはこの年になって改めてその歴史にふれるよい機会になる。今年二十歳になった娘も、学校で学んであろうその知識の断片が一挙にここで結びつけられた様子であった。

たまたまではあるが、仰々しい報道の人たちが多くその能舞台の前にいたのは確かだが、それが何を意味するのか?妻が桜の撮影会では?というのですっかりそう思いこんでいたが、後にニュースで 桜の開花の判断 であった事がわかった。開花は明日という事ではあったが、同時に昨夜東京地方に吹き荒れた強風で桜の木が一本折れてしまった事の話題になっていた。参道を入ると左手すぐに一本だけ満開に近い桜が咲き誇る、とたんに 同期の桜 が頭を流れ出し、散り際、潔さ… いろいろな言葉が頭をよぎり出す。私は初めてなのでその桜の木一本一本にそれぞれの札が物語っている事も戦後60年を過ぎるという今にもその結果が生き続けていることが伺えた。賛否両論いろんな考えはあるだろうが、この過去の日本の事実は素直に受け入れ、これからをどうするのか?我々日本人民族の永遠の課題だろう。

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