2010年3月20日土曜日

卒業式


我が息子が今日、大学の卒業を迎えた。あっという間の4年間だった。思い出せば4年前、オリエンテーションを終えて思惑と違いふさぎ込み、後ろ髪を引かれながら入学式を終えて帰ってきた妻の悩みが全くの嘘の様に生き生きとして友達と自由にやってきたと思う4年間だった。どこの親も同じであろう、子を心配する気持ちは。と思っても我が子を心配するのは絶えることがない。卒業式に臨み、その内容よりは走馬燈の様に流れるこの4年間が我が子の卒業を本当に喜びに感じさせる。その時間がすめばまた新社会人としてやっていけるのか心配はつきない生活が始まるのはわかるのだが。

一番心を打たれたのは、卒業生を代表する女子大生の答辞であった。
最後の最後に味わった就職難航のつらさ、今後を見据えて少子高齢化が進む国での覚悟、学生から社会人への入り口にいる彼らの考えていることは大人だった。
私の卒業は25年前、その頃はこんな景気状態など考えられず、就職はほぼ皆決まっていった、就活などという活動も3年生からやるなど考えられなかった。思うに成熟した日本国がどうなっていくのか見当もつかないが、せめてまじめな若者もまじめに社会の一員として生きていく決意を持っていることは多くの大人に知ってもらいたい。

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