2009年12月26日土曜日

千人塚(大島山、念丈、奥念丈岳)


昨夜の天気予報通り朝は雨、午前中から降りは止まったが、雲が多くとうてい南アルプスの山並みは望めない。午後を待って日は当たれどもガスった南アルプスをあきらめ、中央の方を見ようと思い千人塚へ上ってみた。毎度不安になるが、大島山からの3山は吹雪いている様子、それでも南と異なり近づくだけガスった空気は薄れる。地質的にどうなのか分からないが、南アルプスが東から西へ隆起して堆積層を西に向け、特に大沢岳などはエベレストのイエローバンドを思わせる横筋が見えるのに対し、中央アルプス、とくにこの3山は真上に伸び上がったように切り立ている。もちろん火山ではないのでむしろ花崗岩系列が隆起したものなのかもしれない。
ため池の水面は薄氷がほぼ一面にはり、春から秋に色を提供した木々は葉を落として冬を演出している。五月の色鮮やかな情景からすれば冬色一色と言ったところだろう。寒さとグレーな色合いになおいっそう寂しさが付け加わった千人塚だった。

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