2011年9月10日土曜日

鎮西の大滝 ~下條村

以前どこかの観光パンフで見たことある滝が気になっていたのだが、多分阿南町のパンフだった気がするこの滝。調べてみると大滝と小滝と二つあるようだ。思っていたよりも寄りつきが良く、車で間近まで行ける。滝をとる時は毎度の事ながらその音で周りの音がかき消されてしまい、他の人が近づいても声をかけられるまで気がつかない事が多い。さらに滝の水音がいろいろな音に聞こえていろんな気分にされるのがおもしろい。
とは言え、「熊出没」も当然気がつかない状況なので、たった一人キョロキョロしたりもする。
近くにある石碑の碑文によると、昭和20年の大災害でこの滝の不動明王が流され行方しれずになっていたものが、平成13年から始まった一体の親水公園整備で下流から発見され元の位置に安置されたそうだ。人間の歴史の中で一番古いと思われる自然崇拝の原風景がここにも存在した。もっとも、対象はこの山自体でその意図を現すものがこの滝だったのだろうと勝手に解釈するが。
滝壺の下には山あじさいが咲き、このあじさいはここでしか根付かないと地元の方に聞いた事がある。いずれにしても、天竜川を基準としてそう遠くない場所に落差16mの滝が存在するのはいかにこの伊那谷南部の地形が狭く急峻かを物語っている。

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