以前から興味が有り一度訪ねたいと思っていた製糸の町岡谷の産業遺産。歴史的価値と個人的にはあの女工哀史野麦峠の「政井みね」の足跡を感じる事のできる場所を訪ねたかった。
旧山一林組事務所。この建物の裏側には大きな製糸工場があり多くの女工たちが劣悪な環境下日本の殖産興業、富国強兵、経済的にも産業的にも今日の日本の礎となるまさに血と汗の聖地だ。現在は駐車場となっておりその様子はうかがえないが、事務所窓から見えるその敷地は白黒の世界で向上が連立する様子を思い浮かべさせるには十分な場所。
こちらはその入り口横にある守衛所。1900年前後多くの工女がこの門をくぐり命を落とした。14歳から20歳で亡くなるまで100円工女政井みねもここを通ったのであろう。近代産業の始まりとともに、劣悪な環境下で働いた彼女たちが、後にストライキなど労働者の権利を主張し戦った歴史など今はどこにも感じられない。
今回はここまでで、旧林家などを観て帰路に着いたが、山一製糸と山一林組など今一度あやふやな知識ではなく、深く歴史の勉強をしてから今一度訪ねてみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿