先週の奈良井宿で、意外にも野麦峠が近いことがわかった。
野麦峠と言えば女工哀史、大竹しのぶというのが私のイメージだ。
先週から一週間、時間を見つけてはいろいろと調べてみたが、なかなか歴史と奥が深い。たまたまであろうが、この主人公となった政井みねと言う女性、そうでなくても多くの少女が悲劇をたどったであろう。
彼女は調べたところ美人であったという書も残っている、写真で見る彼女は確かに美人で才女でもあったろうと想像がつく。
兄に背負われ飛騨に帰る彼女の石像は、その面影とは異なりかなり疲れ切った顔をしている。
そしてその姿は明らかに飛騨への谷を見つめ彼女に安堵の気持ちを与えただろう。
それはそれで物語っているのだろうが、キハツな彼女の容姿をそのままでどこかに残してやってほしいものだ。お助け小屋で昼食をとったが、このお助け小屋は当時のものではなくS45に民家を移築したものらしい。それでもおそらく当時の建物とそうは変わらないであろう。
今日の荒天の中、山頂の石碑へは上らなかったが、峠に限ることなく彼女たち女工が歩いた道をたどることも大切だろう。
冬の乗鞍、秋の峠、野麦街道。それは現代に生きる我々平和なものの考えることであろうが、いずれにしてもその道を歩くことで彼女らにより近づくことが出来るはずだ。
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