2010年5月15日土曜日

泉龍院 の藤

例年藤はそこかしこで見受けられ、ちょっとした公園の藤棚などにもたわわに花をつり下げているのだが、今日はそこそこ空気も澄んで比較的山並みもくっきりと見えるため、泉龍院へ出かけてみた。紅葉、桜と足は運んでいるのだが、見ていたはずのところが藤棚だったとは気がつかなかった。
巷では3色藤と言っているが、ここでは色が4色確認できる。藤の醍醐味はその花それぞれの柔らかい質感とか、どちらかというとパステル調の色合いとか、一房の大きさとかいろいろなものが作用するが、なんと言ってもその規模が大きく影響する。適当に大きくぶら下がってなお

かつ奥行きのある情景は何とも美しく、おまけに明るいレンズの解放で撮るとシャンデリアを思わせるガラス感が出てくる。4色の内濃い紫のものは、良く知れたその花とは異なり私感的には干しぶどうがいくつもついたような花の形状になっている。これが近寄ってみると普通の藤とはその可憐さに欠けるのだが、
遠目には色合いがとても良くて…個人的には好きな色なのだがいくつかの種類がある藤の中にあっては意外に色・形とも存在感がある。帰り際駐車場で中央アルプスがくっきりと浮かび上がっていた。個人のお宅の樹形と、
その屋根に設置されたとんがり帽子が妙に統一されておりおもしろいのでおさめたが、中央アルプスにこれだけ残雪があるのに南アルプスの残雪が日に日に減っていき、千丈などは白筋だらけの状況になってしまったのが寂しい。

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