例年藤はそこかしこで見受けられ、ちょっとした公園の藤棚などにもたわわに花をつり下げているのだが、今日はそこそこ空気も澄んで比較的山並みもくっきりと見えるため、泉龍院へ出かけてみた。紅葉、桜と足は運んでいるのだが、見ていたはずのところが藤棚だったとは気がつかなかった。
巷では3色藤と言っているが、ここでは色が4色確認できる。藤の醍醐味はその花それぞれの柔らかい質感とか、どちらかというとパステル調の色合いとか、一房の大きさとかいろいろなものが作用するが、なんと言ってもその規模が大きく影響する。適当に大きくぶら下がってなお
かつ奥行きのある情景は何とも美しく、おまけに明るいレンズの解放で撮るとシャンデリアを思わせるガラス感が出てくる。4色の内濃い紫のものは、良く知れたその花とは異なり私感的には干しぶどうがいくつもついたような花の形状になっている。これが近寄ってみると普通の藤とはその可憐さに欠けるのだが、
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