2010年10月31日日曜日

赤沢自然休養林 2

今週末は台風の接近に伴いようやく紅葉の足も南に下りてきたにもかかわらず、荒天続きで出られない。晴天の青空に映える紅葉も見事だが、雨降りは紅葉の色がしっとりとして「恵みの雨」。葉が洗われ色がしっとりクリアになるのも事実、ただどうしてもライトが暗く寂しいものとなり、空を入れずに望遠で切り取るのが鉄則だろう。とは言えこの台風による風と雨は出かける気を損ねる。と言う事で今週は写真整理、先週のダイジェストを掲載することとした。
まずは10月24日の赤沢自然休養林のダイジェスト。

林鉄 52mm・ISO800・F/8・1/60・-1
遊歩道をウォーキング中の一コマ。蒸気の機関車を想像すると極めて静かに近づいてくる。

赤沢左岸 52mm・ISO1600・F/8・1/25・-0.7
しっとり、林鉄乗り場とは反対側の左岸のさらに下流。このような歩道が十分整備されている、比較的勾配が無くいたって快適に歩く事が出来る。

林鉄 112mm・ISO1600・F/8・1/60
記念館横の機関車展示。どこも昭和40年代に廃止されていった中で今もなお動き続けている事が産業遺産に匹敵する大切なものだ。維持に関わる皆さんに感謝。。

下栗の里・御池山林道・鳥倉林道 2

こちらは10月23日、下栗の里~しらびそ~鳥倉林道のダイジェスト。

御池山林道 24mm・ISO200・F/11・1/50・-1
右(南)から上河内岳、聖岳、兎岳、中盛丸山、大沢岳、荒川岳。

下栗の里から聖岳 33mm・ISO200・F/11・1/80
センターが聖岳、その左が兎岳、聖の右が上河内岳。
もうすぐ初雪が山頂を覆い優しい白に包まれた稜線が浮き上がる。こんな雄大な大自然を毎日の生活の中に取り込んで生きれるのはうらやましい次第だ。住んでみればそれなりの苦労も大変案だろうが。

豊口山登山口屏風岩 270mm・ISO200・F/16・1/25・-1
この山の山様を目にするとその大きさに圧倒される。この場所からは全容をおさめる事が出来ず、未熟者の私にはその一部を切り取る事しかできない。

2010年10月24日日曜日

赤沢自然休養林

妻のこの秋念願の赤沢自然休養林。森林鉄道に乗るのも私の念願。一昨日の天気予報では天気が良かったのだが、昨日の天気予報では曇り雨、今朝の天気予報では午前30、午後80の降水確率。帽子とヤッケに防水スイスプレーを吹きかけて8時出発。ナビによると我が家からは権兵衛峠超えの19号路線が選択される、少しずれて飯田市内からだと256の清内路峠超えが選択される。いずれにしてもちょうど中間地点に存在しどちらでも100km未満の地点だ。
さて、調べた結果では車を置いて少々歩くつもりだったのだが、意外にも軽自動車のために特等席の駐車場に案内され真に都合の良い状況となった。所要時間2時間弱。10時ジャストの森林鉄道はあえて流して鉄道資料館を見学、この木曽谷が林業で栄えた歴史が伺える。10:30発の鉄道に乗るがあっという間の10分程度、それでもスプリングの効かない衝撃を直接受ける乗り心地は無骨で心地よい。ここでこの林業が栄えそして我が父もこの地で今の基礎を学んだ地盤がはっきりと伺える。ここで特記すべきは、鉄道の乗車券が檜の板である事、この板に焼き印で鉄道が描かれ、さらには消印が押されるのだがその1枚1枚が祈念になるべく丁寧に仕事がされている事だ。これには鉄道に関わる人たちの人柄も現れ、いい加減ではなく訪れた人たちへの心遣いが感じられ感動する一品だ。
あいにくの天気で青空は望めないが、妻の新調した万歩計と熊除けの鈴高らかに、トレッキングが出来る。コースをどう選択するかによるが、歩道は整備され起伏もなくなだらかに歩くためにリュックを背負っても負担を感じず無理なく歩く事が出来る。この点季節を選べば気軽にトレッキングできる恵まれたコースだ。ここは休養林だけでなく赤沢筋であれば十分紅葉が楽しめる場であり自分の中では香嵐渓よりは少しランクが上がり、来年も是非出かけるべき場所と整理しておく。

2010年10月23日土曜日

鳥倉林道

今日のメインディッシュ、鳥倉林道豊口山登山口から見える屏風岩。この岩一般論では標高差100mの路頭、中生代に南の島で堆積した珊瑚類の付加体。恐竜時代の生物が気の遠くなる時間を経て、海底から標高2,000m近くまで隆起し姿を現しているのはすごい事だ。この一帯の紅葉をおさめようと思うと、未熟な私は面食らってしまう。おまけに時間とともに空は雲を増していく。林道行き止まりのゲート前ではおそらく荒川方向へ登っていると思われる登山者の車が多くここから狙うのが妥当だろう。と言う事で究極のバズーカ35換算600mm。三脚が貧弱で、というよりは雲台が貧弱でどうも微妙な揺れが生じる。ライブビューでピントを入れるのだがどうしても乱れる。仕方がないのでもう一本一脚をカメラ本体へ。昨年は少し遅く11月に入ってからのおさえで黄色一色、赤なしだったが、今年は満足行く色合いを見る事が出来た。

しらびそ高原

空が青い内に南アルプスをおさめたいと急いで林道を走る。ロッジへ到着すると多くの車とバイク、人がいる。この時期やはりピークかカメラを片手に皆が集まっている。雲が多くなってきてはいるものの南アルプス身近な山、南から聖、兎、中盛り丸山、大沢、ちょこっと赤石から荒川がくっきりと稜線を出している。昨年より10日ほど登ってきたが、紅葉の木々の順番はどういう訳か毎年異なる。おそらく気温だけではなくその課程が大きいのだろうと思うが、ここへ来て今年の傾向「遅れ気味の紅葉」は追いつく傾向にあり11月は例年通りの紅葉がやってくる気配を感じる。

御池山林道

下栗をあとにしてしらびそ高原へ。ここで気をつけたいのはバイクを走らせる人たちだ。批判ではないので勘違いして欲しくないが、見通しの悪いカーブでとにかく体を傾け寝たくて仕方がない。ここは方やがけの幅員も狭い林道だ。直立でゆっくりと走ってもらいたいものだ。先日も紅葉へ出かけたが、道中でやはり寝たくて仕方が無いライダーが出会い頭に転倒。結局そのライダーの救助で時間をとられ紅葉どころではなくなった話を聞きました。
さて御池山林道。下栗と標高差があるためかなり紅葉が進んでいる様子。下界で青空が期待できたものの高さが増すにつれて雲が多くなってきた。例年画像をおさめる場所も期待通りの様子だ。緑の熊笹、白の白樺、紅葉、青空、色合い的に私の構成だ。

下栗の里

先週、下栗に住むN君から紅葉が始まったと聞いていたが、ピークはまだと思いつつ、下栗から御池山林道を回りしらびそへ、さらに地蔵峠を越えて大鹿村へ行き、鳥倉林道を回る紅葉三昧の縦走に出かけた。日本のチロルと言われていても、標高は1,000m。まだまだと思いつつカッコ良く言うとロケハン。さぞカメラマンがいる事と思いつつも私一人だった。幾分色づきは始まったもののまだまだの色づきだ。んー、感じとしては期待通りの案配かなと思いつつ先を急ぐ。

2010年10月17日日曜日

白駒の池 2

再び妻と白駒の池を訪れた。紅葉がピークを迎えた先々週 http://wadanoko.blogspot.com/2010/10/blog-post_07.html とは全く違った様相で、この10日間での自然の変化を痛感した次第だ。個人の観光客がまだまだ訪れるものの期待される光景はとうてい無理。静寂を味わうには十分な情景だが、あの華やかさは一見に値するだろう。池周りの周遊コースも先日の賑やかさはなくさすがに私も熊よけの鈴をぶら下げ夫婦二人で均しながら歩いた。標高2,000mを超える山岳地帯では間違いなく晩秋を迎え冬支度に向かっている。

御射鹿池

その足で佐久穂町へ下りて松原湖を見た方のだが、情報ではまだまだ紅葉は期待できない状況、折り返して麦草峠を下り横谷渓谷を覗いてみた。状況は「ぼつぼつ見頃」ではあったが、期待はせずにあしを伸ばした次いで程度、外せない御射鹿池、おしどり隠しの滝はおさえておきたい。明治温泉入り口付近は路上駐車が多くマナーを疑われる状況、手間を惜しむ観光客が縦列に車を止めて道路を半分専用し、そのまま横断して路上から池をのぞき込む。全くもって横着なものだ。私は自ら俺の駐車場と呼ぶいつもの場所に車を駐め徒歩で池、おしどり隠しの滝を回る。んー、御射鹿池の色合いはやはり早い。この分ではもう一週間先でも良い状況だろう。池の標高が1,530mくらいだから今のピークは2,000m~1,600mの間くらいにいるのだろう、池のバックに控える山並みがそろそろ見頃を迎えようとしている。四季を通じてこの池だけは追い続けたいので色合いは別としてとりあえず抑える。

おしどり隠しの滝

さてその足で明治温泉方向へ下る。この間は市有地で宿泊する以外は徒歩なのだが、道中でおしどり隠しの滝は見える。この段階で滝周りの状況が見えるのだが、滝元まで下りるかどうかはその地点で判断できる。最終の滝壷から渓谷の奥には赤の彩りを見る事が出来るのだが、おおよその見当はつく。今日の段階では滝壷まで下りるのは断念、手前の赤が強く出ているが遠目の滝の方が良いだろうと落ち着けた。

八ヶ岳山麓

さて気を取り直して車で渋温泉方向へ上る、道中晴れていれば美ヶ原の背景に北アルプス槍ヶ岳がくっきりと見られみはらしとするとお気に入りの場だ。渋御殿湯手前の八ヶ岳連峰中岳から南に延びる稜線の末端はこんな状況。水彩画を描きたくなるような彩りが結構大きな紅葉を描いている。ここら辺が標高1,750mくらい、おそらく紅葉見頃の下りてくる最前線に位置しているのだろう。

2010年10月10日日曜日

東京スカイツリー

この連休娘と息子の所を訪ね、さて東京で妻とどこを訪ねるか?1上京1カ所を目標に深川や浅草、葛飾柴又、靖国神社を訪ねてきた。ちょうど昨日の目覚まし土曜日でスカイツリーの特集をやっており、時間があれば隅田川を下りながらと思っていた。
浅草の乗船場からどのコースにするか?お台場あたりへ行ってみてもおもしろくない、行った事のない「浜離宮」のコースでおおよそ30分の水上を楽しんだ。ご存じのサッポロビール本社、モニュメントの孫悟空の有する金色の雲は実は「炎」を現し、当初はあれが3本縦に立つ予定であったのが日照権の問題で1つの横置きになったとか、いくつも架かる橋の中では武蔵国と下総国の国境を行き来する橋、すなわち両国橋となったらしい、等何の疑問も持たなかった地名にも納得いく説明がなされ妻とうなずきながら感心した。肝心のスカイツリーはあいにくの天候でTOPは霧?雲?の中に隠れお目見えしてくれなかったが、それだけで十分存在感の有る現代建築物である。

浜離宮

隅田川の水上バスで下る事35分、今回の下船場所浜離宮。徳川家の鷹狩りの場から埋め立てられて別邸になったらしい。まだまだ徳川安泰の6大将軍家宣の時代であるから豊かな生活が出来ていたのだろう。そこかしこに見える石積みが当時のものかどうか?分からないが、しっかりと叩き出したであろう積み面は現代の技術ではなく当時のものと思い見てきた。現代のいわゆるコンクリートジャングルを背景に純和風の日本庭園様式が点在するのはおかしなものだが、幕張海浜公園にも似た雰囲気でこれが東京の風景と言えばそれまでだ。点在する池にはおきまりの魚類

を探したのだが、考えてみれば隅田川を介して東京湾につながる水では淡水の魚がいるわけもなく、むしろ石積みにへばりついた貝類がそれを物語っている。現在の東京のほとんどが埋め立てによる土地であるから、当時は湿地帯で土木工事もさぞ困難を極めたと思われる。
園内では曼珠沙華が満開、キンモクセイも散り始めでそこかしこにカメラを構える人たちが多くいた。東京へは何度も行くものの、ここのところ妻と1カ所を目安に訪れる事として十分承知している場所でもその歴史を尋ねあらためて知る事が多い。特に水上バスの観光案内はいろんな意味で教養を高めてくれた。

2010年10月7日木曜日

白駒の池

昨年撮りそびれてしまった白駒の池(地図によっては「白駒池」)。紅葉の情報と天気予報を見比べてここぞと本日行ってきた。予報では晴れ曇り。ところが、麦草峠に向かって上りだし、横谷渓谷を過ぎたあたりから雲行きが怪しくなりお天道さまは一瞬覗いただけですっかり曇りの様相となってしまった。考えて見れば下界の天気予報とは異なり、標高2100m智なれば山岳天気予報の範疇に入る気候条件で、単純に県東部の天気予報で考えていても外れるはずだ。個人的には平日の日中、さぞ空いた状況で気楽に写真撮りと思ったのだがとんでもない。2つの駐車場の1つは満車、私が帰るときには普通車は満車、観光バス5台となっていた。ハイヒールでいかがなものかと思うものの、池の周りを歩かない限りは無理な話ではない。それでも他県ナンバーの高級車に、高級カメラの年配者が多く、目下観光地と言ったところだ。…間違いないが。。

あいにくの天気に、青空・水・紅葉の構図はあきらめ、もっぱら水と紅葉にこだわり望遠で切り取ったが、ISOを200に固定、絞り込んで三脚。リュックを背負い首からカメラ。望遠カメラを三脚に固定して担いでの池の周遊はいささか夜になって股関節の疲労を隠せなかった。
私のプロトレッキングでは標高2050mをさしていたが調べてみると2100mと言うのが正解らしい。国土地理院の地図でも池の縁周りを2120mのコンタが回っている。立ち枯れのエビの尻尾状の立木と、紅葉。遊歩道は樹海を思わせる苔と樹林に囲まれ、柔らかな曲線の地べたにいっそうグリーンの世界の空気が漂う。色・形・配置・風・写り込み。自然には想像を超えた世界が本当に存在し、そしてそれを美しく感じる人の心が存在する。この地もまた四季を通じて追いかけたい場所だ。

2010年10月3日日曜日

コスモス 飯島町はなのさと


紅葉は立山黒部アルペンルートが見頃を迎え、駒ヶ岳千畳敷も幾分見頃になりつつあるようだ。北信というよりは標高の高いところから徐々に色づきはじめ、名所と言われる場所が来週くらいから見頃を迎える雰囲気だ。今年の紅葉は猛暑の夏のせいか?いずれの名所も1~2週間遅れの傾向にある。そんな中、天気予報とは裏腹に青空に秋雲を装う天気となり、妻と近場で飯島のコスモスを見に出かけてきた。その量の見事さは立派、さらには管理する皆さんによるきれいな除草が行われており何とも気持ちの良い景観だ。おそらく休耕田をコスモス畑にしているのだろうが、刈り込まれた土手は坊主借りの子供の頭を思わせる。ただ、例年と異なり見る者の歩く側に比較的背の高い花が咲いてしまい内部を隠すような構成でいささか残念な配置となってしまっていた。

その後足を伸ばして駒ヶ根の明治亭で昼食を取り、菅の台にある「すすらんハウス」へ足を伸ばして見た。明治亭は11:30の開店だというのに既に満席、名を待ち順に刻む事2番目。駐車場の車は他県ナンバーがそのほとんどで、有名=名が売れるという事はこういう事かとうらやましい次第となってしまった。菅の台の登山口店もあるが、登山口点はメニューが少なく個人的にはICしたの本店の方が好み、お薦めだ。菅の台のすずらんハウスでは、毎度妻がソフトクリームを食べるのが主だが、農産物販売や地場のものが売られており、そんな中個人の工芸家と思われるおじさんの売る形を異にしたガラスの工芸が目を引いた。湖^等の瓶が以上に細く長く伸ばされ、その中身はそのまま。おそらく熱を加えて変形するのだろうが、立派なアートとして成り立つ。紅葉はそこそこナナカマドが赤くなりかけた駒ヶ岳の山麓だが目を楽しんだ日曜マートだった。