2010年8月29日日曜日

しらびそ高原・御射山祭

今週末は日曜日が防災訓練で午前中はつぶされてしまう、今日一日かけてカワセミ、ヤマセミを求めて水場をドライブしながらロケハンの予定だったところ、朝妻が出勤際になって午後はお休みだと言ったので急きょ予定を変更した。そう言えば何日か前にそんな話をされた憶えがあるのだが、全く自分の世界で野鳥にはまっていた私はすっかり忘れて自分の都合ばかりを考えていた。
午前中写真を整理しながら、我が故郷の「御射山祭り」への道中でしらびそ高原を回ることを思いついた。妻も帰るやいなや同じ事を言ったのだが。
下界と異なりさぞや涼しいことだと期待した、数年前下栗をお盆の見舞いに行ったときは寒くて仕方なかった憶えがある。案の定、下界は34℃を記録しているのに高原では20℃、しかも車の温度計でだ。おそらくちゃんとした温度計では20℃以下を計測できるであろう。残念ながら家を出るときには青空が広がっていたのだが、登り出すと同時に東の雲は怪しくなり、ついぞ南アルプスは雲の中、正面に見えるはずの大沢岳、中盛丸山、兎、聖は姿を現さない。それどこか西から吹き上げる風が高原の稜線で雲に化け深い雲の流れのまっただ中になってしまった。涼しさを通り過ぎ寒いに変わってしまった山荘では高価な暖かい缶コーヒーを飲んで高原を後にした。
松島信雄さんも来ているはずと思いながら、邪魔することを避けて家からは出なかった。狭い谷に響く5寸花火の音は、我が家を揺るがす地響きのごとく子供の頃と変わらないが、その人出と花火の数は間違いなく高齢化、過疎化を物語っている。それでも我が故郷はここにあり。

2010年8月22日日曜日

蓼科山

白樺湖池の平の黄金の森へゆりを見に出かけた。当然ゆりはすでに富士見でおさえているので、むしろそこから先で女神湖から見る蓼科山をおさえるのが主なる目的。
女神湖は白樺湖と蓼科湖とは違ったおもむきがあり、3湖の中では一番私が好きな湖だ。…と言っても灌漑用のため池が始まりなのだが…

特に女神湖センターのオムライスはいただける、これを食堂デッキで女神湖を眺めながら湖面を渡る涼しい風の中でいただくのは例えようのない贅沢に思っている。諏訪湖付近で山越に見えるプリンのような山様はねたまたま山頂だけが見えるためで、奥蓼科へ登るメルヘン街道沿いではその横に並ぶ一段低い段が安定感を出している。女神湖からビーナスラインを上り白樺湖と蓼科山、いったんほらを下って登り返した蓼科湖からの蓼科山。それぞれ独特の山様で連峰の姿を現す。
蓼科山は八ヶ岳連峰の中では北端、南方の険しいカルデラ崩れの切り立った稜線と比べると優しく丸みをおびなだらかな肩を見せている。神話の富士山と八ヶ岳の話は前述の通りだが、その続きに富士山に蹴飛ばされ吹き飛んだ八ヶ岳を哀れんでそっと寄り添った妹が蓼科山とある。

2010年8月16日月曜日

平石農園のひまわり

昨年行きそびれた阿南町のひまわりを見に家族で出かけた。ネット上で調べる限りどうしても電線が写り込んでしまうアングルが多いようだ。案の定、名のごとく日に向く方向の北側に送電線が走っている。これ、我が家の西、風越山を眺めると気になって仕方がない人工物と同様久しぶりの青空に写り込んでどうしようもない。この農園のひまわりの生い立ちはそれぞれ調べてもらうこととして、少ないながらも駐車場は完備、交通整理員も道案内も良心的。おまけに最後に入園料ならぬ協力費を必要とするが、炎天下の中お茶までいただいてこの金額は協力を申し出たくなる。

小高い尾根の馬の背に広がるひまわりはやはりその量では圧倒するものがある。くどいが残念なのは送電線、春先のゴールデンウィークあたりは菜の花で覆われるそうだ。冬場も伊那山脈が見渡せて結構良いロケーションのような気がする。どこもそうだが四季を通じて観察すると意外な発見があるものだ。なかなかひまわりの一面の畑というとここら辺では見られないが、足を運ぶ場所の一つにしたい気がする。

2010年8月15日日曜日

明治村 夏

晴天に恵まれた8月前半とは異なり、この盆休みに入ってから変わりやすく青空が望めない。妻の休み中に帰省中の娘と出かけようと思っていた明治村は天候によって二転三転して今日出かけてみた。天気予報は曇りというが、昨日も同様で予報とは全く異なって雨降りとなった。高速を使い岐阜県内虎渓山SA当たりで雨に遭遇し、少々3人で検討の結果ぱらつく程度の雨だろうと言うことで一挙に明治村へ突入した。
毎度、開門時間を狙って正面手前の大駐車場へ車を入れるのだが、ついてびっくり我が車を入れて5台程度と何ともお粗末な状況。駐車場のおじさんに「今日はやってるの?」聞く始末。この時期明治村は端境期なのか?最終的に帰る段階でも車は20台程度だった。

さて、名古屋特有の気候を受けるのか?たまたまそのようきだったのか?すこぶる質だが高い。やたら汗が噴き出し持参したタオルははちまきとしないと汗がしたたり落ちる状況。おまけにこれだけみずと森林に恵まれるとやたらと 蚊 が多い。通常の車道を移動せずに近道を歩くとやたら顔の前を虫が飛び回る。…明治村は夏は鬼門か?春秋の新緑と紅葉がベストか?前回春先の時にはめちゃ混みでしばらく列んで手に入れた京都茶屋の甘味ものも、カウンター前で悩んで注文できるほどの空き具合。これほど違いが出るとは信じられない。
今回は前回学んだ乗り物券付の入園料で京都市電、SL、バスを大いに利用して移動し前回未開の地を網羅して全てを回りきった。この盆の間は夜は9時まで開演、花火も上がり浴衣で来演の女性は入場無料だそうだ。とは言え、このうだるような蒸し暑い中浴衣で歩き回るのもいささか気の毒な気もするのだが。
次回、秋の紅葉の明治村だ。

2010年8月9日月曜日

路傍の風景 2

さて、この滝の場所はマイナスイオンどころかマイナス気温でいっぱい。風下でカメラを構えていると震えが来るほど寒くなる。下界の街場でじとじととあせをかいている状況からすれば嘘のようだが自然の力とは恐ろしいものでこの水音と緑、風に囲まれると全く熱さと外界の煩わしさを忘れて近づく車の音も聞こえず飲み込まれてしまう。正に生きる地球の力は絶大な包容力がある。

一方「耕して天に至る」のキャチフレーズの通り、まだまだその序の口ではあるが始まりはいつも0から、あいにくの天気で南アルプスは入らないが秋の終わりの紅葉の頃、初冠雪をいただいた山並みをバックにまた訪れる冬を意識させる景色も期待できる。ここでも人々は間違いなく生活を力強く営み生きている。世代の流れとは恐ろしく、今を営む人たちは知らず知らずのうちに私たちよりも若くなっていき、それでもここで育ったプライドだけが遠慮がちに自分の中で生き続ける。

2010年8月1日日曜日

富士見高原ゆりの里

今年も行ってきました ゆりの里 。今年の春からの花は昨年と比べると全てが1週間程度遅れ気味。昨年は7/19が私の好きな8分咲きでベストタイミングだったのだが、その2週間後の8/1はほとんど駄目だった。今年は仕事やらこの天候でおそらく先週がベストだったのだろうが、思うときには行けず、晴天の続いたあと突然のゲリラ豪雨でゆりの花弁にはシミを残す状態が起こってしまった。
色の濃い花弁は耐えられるのだが、薄色系の花弁、特に白などはシミが出来てしまう。ゆりも夏の葉としては楽しみに待つのだが、花の命は短くその時期とその年の気候で顕著に左右されてしまう。なんと言っても広角でおさえる一面のゆりの花は地球の丸さとその圧倒的な量を強調できて好きなのだが、上部の展望ゆり園は標高差200mのおかげでベスト。白樺ゆり園は盛りを過ぎて少々寂しい状況だった。

おそらく朝の5時から行われる撮影会などは白樺とゆりと霧を交えて演出するのであろうが、晴天の盛夏の白樺ゆり園では光と陰がはっきりとしてこれもまたよしと思う。例年通り夫婦で乗るリフトの写真を購入したのは言うまでもない。

井戸尻遺跡 …ハス

富士見高原のゆりを見たあと昨年から行ってみたかった井戸尻遺跡のハスを見に回ってみた。なかなか咲き始めのハスに出会う事は出来ないが、残念ながらこの日も私のイメージにあるハスに出会う事は出来なかった。しかし、今まで一のハスの花に出会う事が出来て次期と時間さえ選べばイメージにぴったりのハスをおさえる事が出来るだろう。と言うわけで散り始めたハスや"じょうろ"のようになってしまったハスが多い中微妙な色を演じる蕾をおさえてみた。