2011年12月23日金曜日

南駒ヶ岳 ~ 空木岳

南アルプス南端に位置する南駒ヶ岳は規模は小さいものの千畳敷カール同様のカール(摺鉢窪)を持ち、その縁にはモレーンと思われる堆積土を蓄えている。規模は小さいものの立派なカール。異様な形の稜線を描く中それなりに山容を整えて鎮座している。空木も姿美しくスマートに存在し青空にきれいなラインを描いて誇示している。

木曽駒ヶ岳 ~ 千畳敷カール

冬到来、宝剣の下に広がる千畳敷は広範囲から見られるが、奥の深い本体は手前の入り組んだ山波に遮られてなかなかすっきりしない。拡大すると山頂に向かう登山者の姿が写っていた。伊那前岳の奥に潜む木曽駒ヶ岳は姿が見られないが、春先まで姿を堅持する宝剣岳。青空が広がり満足のいく1枚。

2011年12月18日日曜日

荒川岳 ~ 赤石岳

紅葉シーズンが終わりこれからの季節伊那谷を囲む2つのアルプスが春先5月の連休過ぎまで勇姿を見せてくれる。それぞれのアルプスを撮るのには、中央は午前、南は午後が鉄則であるが、年末の都合で午前中に南アルプスを見に出かけた。
ここまで寒い季節になりながらまだびっしりと実をつける柿の木。バックでは荒川東、中岳、前岳が本格的な雪景色になった。右側の台形型の山=前茶臼とすり鉢を伏せたような奥茶臼の間に雲をたなびかせているのが赤石岳だ。見事な発射台のような山腹を駆け上がった風が山頂手前から雲を発生しているのがよくわかる。
一方、こちらは塩見から荒川までの間。左からひときわ目立つ塩見岳、本谷山、烏帽子岳、小河内岳、東、中・前荒川までくっきりと稜線を描き出した。果てしなく日本列島の地球のシワ、我々はとかく平面的に見がちだが、奥行きを考えると複雑な造山運動をした歴史が不思議でならない。もっともその不思議が自然なのだが。

2011年12月10日土曜日

光前寺 雪化粧 ~駒ヶ根

昨日の雨と今朝の冷え込みで千畳敷辺りがくっきりと青空に浮かび登山者の足跡が見えるかと思い駒ヶ根へ足を伸ばしてみたのだが、…残念ながら中央・南ともアルプスは稜線を雲に隠して高さを誇ってしまった。飯島を過ぎた辺りからにわかに雪景色に変わり、昨夜南では雨だったのがこちらでは雪だった様子が一目瞭然。とりあえず私的定番の千畳敷のポイントに行ってみたが、稜線はおろか山がどこにあるのかわからない状況。
そこで雪の光前寺へお参り。どうやら軽いとは言え雪が本気で降った様子がうかがえる。参道の竹箒で除雪したあとも柔らかそうで新設を物語っていた。どこかから見えた旅行者の親子がそれはそれは寒そうな格好、姿でお参りをする様子が見ているこちらまで寒くなってしまう。
駒ヶ根育ちの妻はここが格好の遊び場であった様だが、冬は厳しい寒さの駒ヶ根だ。

2011年12月7日水曜日

長者峰 ~本当に見える三河湾

画像は12月4日のものです。
過日掲載した長者峰(高峰山)、気になっているどう考えても太平洋ではないのか?と言う疑問の答えを求めて、
(参照 http://wadanoko.blogspot.com/2011/11/blog-post_23.html )
昨日までの雨が上がり朝から青空が広がる朝香嵐渓への道中で再度長者峰へ登ってみた。今回は俗称バズーカ=400mmを持って。
除いてみてもファインダーでは正直どこがどこかはわからない、とりあえず手当たり次第目印になるものを基準に納めて見た。
解析の結果は以下の画像の通り。
現場で一番の目印になったひときわ目立つ工場と思われる建物をググってみるとなんと中電の「碧南火力発電所」さらに右手には対岸の武豊火力発電所、その奥にはセントレアが収まっている。決め手は碧南発電所の外壁の模様。検索されて波形の模様を確認できれば間違いない事が納得できる。蛇峠山の山頂から太平洋が見えるというブログを見つけてから3年、この海に接しない山国の信州の地から海が見えるというのは本当だと言う事の事実だ。
※見えるというよりは見えていると言うのが正解かな?
(画像をクリック、拡大されて2枚を比較されるとよくわかります。)

2011年12月4日日曜日

香嵐渓 2011

今年の紅葉は…、と言われるが"犬も歩けば棒に当たる"終わりを迎えた香嵐渓の紅葉であるが、一昨年の紅葉を思うと今日辺りはベストと言える状況だった。
気温の降下が緩やかに行われず、上がったり下がったり極端に起こる場合、なかなか紅葉が進まず終わってしまうが、ここへ来て一気に冷え込み迷っていた紅葉が進んだ気がする。周りには既に葉を落とした木々があるものの、8割方は今がベストな状況を作り出していた。
飯森山は多くの紅葉落ち葉に覆われ、木々の紅葉と山肌の紅葉とで特別な世界を創造していた。比較的ブームが去った今日の香嵐渓では、多くの人が来ている割には渋滞はそこそこ程度で、早朝ではなく10時頃に到着した私たちでも香嵐渓交差点の間近の駐車場に簡単に入れる事が出来、始めていった時の事を思えば易々と現地へ赴く事が出来た。
自然の現象とは誠に不思議なもので、それなりにまとめるのが正に自然の流れと言うものなのかもしれない。今前の香嵐渓では無かった感動を感じた。