今週は我が家が檀家である龍淵寺へいわゆる法事で出かけてきた。
飯田地方では一般に"法事"と呼び、黒ネクタイに正装していくが、南信濃では格好もこだわらず、法事などとも言わず単に「年忌」または「○○回忌」と言う。今年は私のおじいさんの33回忌、まあ、一応の最後の回忌になる。また大勢が集まる事もなくほんの身内だけで行われる。
私などはGパンにシャツ、帰省中の娘と極身内の合計6名で行った。この点文化の違いを感じざるを得ない。
画像は幼少の頃から歯の神様と教えられてきた石像。ごらんの通り歯を抑えているが、おそらく自分に変わって歯を病んでくれると言うのだろう。40年ほど前の幼少期はここら辺は遊び場で、生活の中にお寺は有ったし、仏事も生活の一部でしかも自分の身内が収まっていれば怖いなどと言う感覚は全くない場所であった。
観音霊水で名が売れた龍淵寺であるが、昨今は流行のパワースポットとしても言われているようだ。画像は遠山土佐守墓地に有る樹齢400年とも500年とも言われる杉の巨木。綱と幣束がまかれ鈴までつけられていた。ネットで検索すると飯田の観光地として紹介されているが、果たして観光地なのか?その点の解釈はお任せする。
本堂裏には戦没者の遺影や骨壺が有り、その空間だけはいまだに太平洋戦争終了時までの時間で止まっている。ここら辺も私の幼少時期にはごく自然に生活の中に入り込んでいた場所、凛々しい遺影はいまだにそのまま時を止めている。
よく遊んだ時とは本堂も改修され、車でも行けるようになりずいぶんと石像などが変わったがやはり安らぐ場所なのかもしれない。
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